Muninで通信量を見る方法

こんばんは
Munin関連の記事は前にも書いたことがありますので、簡単にだけ説明します。
Muninとは、いろいろなデータをとり、それをグラフ化して表してくれる、サーバ管理なとにはとても便利なものです。プラグインの追加でさまざまなデータを観測をすることが出来ます。
もちろんネットワークの通信量をグラフ化することも出来るのですが、デフォルトで動いているif_プラグインは、いろいろと問題が・・・!

2010年4月17日if_プラグイン_500Pbps

なんと、500Pbpsとかいう表示をしています!もちろん、そんなNICもネットワークも使っている覚えはありません(笑)。

これは再起動時に発生する問題で、何故こうなるのかはだいたい予想がついていますが、Munin側に問題があるのか、plugin側に問題があるのかはよく分かりません。ちなみに、環境はCentOS 5.4 64bitです。
とにかく、これは月間のグラフの方にも、年間のグラフの方にも多大なる影響を与えて、観測できなくなってしまいます。
以前は、自分でプラグインを書き換えて、うまく観測するようにしていたのですが、今回はif_プラグインの説明書きに従って、ip_プラグインという別のプラグインを使用してみることにしました。

ということで、ip_プラグインを有効化してみましょう。
まず始めに、ip_プラグインはiptablesを使用しますので、どうにかがんばってインストールしてください(笑)。標準で入っている場合が多いと思います。また、ファイアウォールやルータとして使っている場合もあると思います。

次に、iptablesを起動していない場合は起動します。起動したら、ip_プラグインの中の先頭に書いてある説明に従って、ルールを設定しましょう。

iptables -A INPUT -d 192.168.0.1
iptables -A OUTPUT -s 192.168.0.1

説明の例は上のような感じですが、これは、受信は192.168.0.1着、送信は192.168.0.1発のパケットをカウントするルールです。つまり自分自身が192.168.0.1の場合は自分発着のパケットカウントすると言うことです。ということで、このIPアドレスを書き換えれば良いわけです。
また、別の方法として下のようなルールもありだと思います。

iptables -A INPUT -i eth0
iptables -A OUTPUT -o eth0

これは、インターフェースで指定しているだけです。こちらの方が、IPアドレス変更時にルールやプラグイン名を書き換える必要がないかなと思います。

ルール設定が完了しましたら、iptables -L -v -n -xとでもやって、うまく設定されているか確認します。あとは、/etc/rc.d/init.d/iptables saveとでもやって、設定を保存しておきます。これをしないと再起動したときに・・・!!!(笑)
これで、iptables側の設定は終わりです。後はプラグインにシンボリックリンクを張って終了です。がんばりましょう(笑)。

プラグイン本体は/usr/share/munin/plugins/ip_にあると思います。そして、有効にするには/etc/munin/plugins/ip_にシンボリックリンクを張ります。

ln -s /usr/share/munin/plugins/ip_ /etc/munin/plugins/ip_192.168.0.1

こんな感じでOKだと思います。192.168.0.1の所は先ほどのiptablesの設定によって変えてください。インターフェースで指定した場合も同様です。

あとは、munin-nodeを再起動して終了!お疲れ様でした。
数分後にちゃんと更新されているか確かめましょう。

最後に、本当に再起動しても問題がないのか。下が同時刻のif_とip_のグラフです。
2010年4月17日if_プラグイン
2010年4月17日ip_プラグイン


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