さて前回に引き続きUSB-CなACアダプタの調査結果を書いていきます。
次はRAVPower 90W 2-Port Wall Chargerです。合計出力は90Wで、USB-Cの単一使用であれば最大90W出力できます。
出力ポートは以下の通りで、2つのUSB-Cを搭載しています。
重さを測り忘れて会社に持っていってしまったため実測値はありませんが、公式ページのスペックを見ると約185gとのことです。
PDOはこんな感じで、これまでのRAVPowerのACアダプタ特有の5Vが2.4Aなっている仕様が改善されており、問題なさそうです。
他の充電規格への対応は以下の通りで、Apple 2.4AとDCP 1.5Aに対応しています。USBの規格ではないApple 2.4Aに対応していますが、これはネゴって出力を変える規格ではないので、問題なさそうですね。
USB-Cの複数使用の際のPDOは以下の通りです。なおこの製品は、両方のUSB-C使用時にはそれぞれの要求に応じて出力をコントロールするらしく、今回ですと60Wと30Wに分配されているようですが、45Wと45Wという組み合わせになったりもするようです。
そして最後はAnker PowerPort Atom PD 2です。合計出力は60Wで、USB-Cの単一使用であれば最大60W出力できます。
出力ポートとは2つのUSB-Cですね。
重さは実測で175gです。先ほどのRAVPowerのと比べると、ポート数は同じで出力は3分の2ですが、重さは3分の2…というわけにはならないようですね。
単一ポート使用時のPDOです。特に問題はなさそうですね。
他の充電規格への対応状況は以下の通りです。これまで調べてきたものと違って全く問題なさそうですね。
USB-Cの複数使用の際のPDOは以下の通りです。両方のUSB-C使用時には30Wずつに分配されるようです。ちなみに
ということで、他にも調べる観点がいろいろあるとは思いますが、今回は時間の関係でこんな感じになりました。PDOと充電規格への対応状況に関してはこんな感じ、という程度の読んでもらえればと思います。そういえば、今回調べた製品でVbus Hotなものはなさそうでした。
調べているうちに、少なくとも今回調べた製品では、USB-CとUSB-Aの両方を搭載した製品か、USB-Cのみを搭載した製品かというのが、仕様の違いの分かれ目だなと思いました。例えば、USB-CとUSB-Aの両方を搭載した製品ですと、USB-Cが様々な充電規格へ対応しており、逆にUSB-CのみですとUSB-Cの規格にほぼ準拠していますね。また、機器の接続や切断時の挙動も、USB-CとUSB-Aの両方を搭載した製品ですと全体の出力が一旦停止するため、他に接続されている機器が一旦非充電状態となり、その後充電状態になる挙動がありましたが、USB-Cのみの製品の場合はPDOで通知される出力が変わるだけという感じでした。
そんな感じでいろいろ考えた結果、個人的には、HyperJuice 100Wは旅行用、CIO LilNob 65Wはカバンに入れておく用、RAVPower 90Wは会社のデスク用にすることにしました。Anker PowerPort Atom PD 2は…両方のポートを使ったときに、出力が各30Wになってしまうのが、今回使いたかった用途にマッチしないという結果になってしまいました。
あとは旅行にいってHyperJuiceのありがたみを感じるだけですね!なんのためらいもなく旅行に行ける日が早く来て欲しいです!